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ミツメ

2000年代の終わりに結成され、日本の音楽シーンでインディだった2010年代から現在まで、多様な音楽性を見せながらも「自然体なポップネス」を貫いているミツメ。今もDIYな活動で、自分たちらしさを表現し続けている彼らの、「らしさ」はどこから生まれてきたのだろうか?


Profile

2009年、東京にて結成。4人組のバンド。2021年3月にアルバム「Ⅵ」をリリース。国内のほか、インドネシア、中国、台湾、韓国、タイ、アメリカなど海外へもツアーを行い、活動の場を広げている。オーソドックスなバンド編成ながら、各々が担当のパートにとらわれずに自由な楽曲を発表。そのときの気分でいろいろなことにチャレンジしている。

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プレゼント

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NUARL日本公式インスタグラム

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ミツメとサニーデイ・サービス、オリジナリティあふれる二者の「音へのこだわり」を探っていく

Interview:田中 貴(サニーデイ・サービス) Text:油納将志 Photo:古溪一道

2010年代に広まった東京インディー・シーンの代表的なバンドとして人気を集めるミツメ。海外でも高く評価され、ライヴも行っている彼らが原点の場所として選んでくれたのは新宿にあるレコーディング・スタジオ。今は閉鎖されてしまったスタジオと音楽にかける思いを聞いた。

「音へのこだわり」を育んだ、スタジオグリーンバード

田中「昨日のライヴはおつかれさまでした。音源は聴いていたんですが、ライヴは初めて観させてもらって。自分がイメージしていたものよりも、すごく良くてびっくりしました。この「BACK TO STAGE」という企画も、ライヴが困難な時期に配信ライヴなどをやってがんばりましょうという意図があるんですが、まさにライヴを観ないとバンドってわからないんだなという原点的なところをあらためて気づかせてもらいました。写真とかとはまた違った、ステージの佇まいもすごい良かったです」

一同「それはうれしいです。ありがとうございます」

田中「ドラムの須田(洋次郎)くんの動きがまずおかしいじゃないですか(笑)。すごくかっこよくて。ベースのnakayaanも飄々としながらも、ノリノリで弾いていたり。ギターの大竹くんは一切客席を見ないでもの凄く幻想的な音を鳴らしてて、川辺くんはちょっと苦しそうに、切実に歌っている。そういう四人の立ち姿は音源からは伝わってこないから、やっぱりライヴを観ないとわからないですよね」

一同「ありがとうございます」

田中「今回、思い出の場所として選んでもらったのが新宿御苑前にあるグリーンバードというスタジオですが、こちらでレコーディングしていたんですか?」

川辺「大学時代の友人でずっとレコーディングをお願いしている田中章義くんというエンジニアがいて、彼に1stアルバムの『mitsume』も録ってもらったんですけど、そのあとに彼がグリーンバードで働き始めて。その縁もあってグリーンバードでのレコーディングが始まったんです。2ndアルバムの『eye』以降は、田中くんと二人三脚のようにグリーンバードでレコーディングしていました」

田中「ぼくは数回くらいしか使ったことがないんですが、ヴィンテージの機材が多くあった気がする。ミキサー卓とか。アナログテープも回せたりましたよね」

川辺「はい、そうなんです」

田中「でも、残念ながら閉鎖してしまったんですよね?」

須田「そうなんです、1年前くらいに。今回の配信ライヴはGOING UNDER GROUNDの松本(素生)さんも出演されていたじゃないですか。ライヴの後にお話していたら、GOINGもあるときまでずっとグリーンバードでレコーディングしていたとおっしゃっていて。スタジオの思い出話もさせてもらいました」

田中「そうだったんだ。アルバムのレコーディングになると、わりと長い間スタジオに入るから毎日通う日々が続いて、ロビーの雰囲気とかね、だんだんと居心地が良くなってくるというスタジオがいいですよね」

川辺「ぼくらは予算があまりなかったりして、ギュッと凝縮して録音とかだったので、終わると朝になっているということが多かったですね」

須田「録音が終わって車に機材を積み込んで出発したら、甲州街道に朝の光が射し込んでいたり。レコーディング終わったなあと思いながら、その風景を眺めていたことを思い出しますね」

nakayaan「それまでは気を失いそうになってたけどね(笑)」

田中「リハーサル・スタジオとかでアレンジを固めてからスタジオに入るんですか?」

川辺「そうですね、ぼくたちは設計図を描くようにデモの時点でしっかりと作っておいて、その設計図をなぞるようにレコーディングをしつつ、その場で試してみようというアイデアが出たらやってみるというくらいで、基本はデモ通りにレコーディングしていきます」

田中「アレンジがすごく独特で、ベースもすごく動くし、ギターが空間を埋めているんだけど、それぞれが単音で弾いていて、それでいてぶつからない。その演奏がすごく気持ち良くて、緻密にやってるんだなとも感じました。ぼくらは全然できないので(笑)」

須田「サニーデイ・サービスのレコーディングは前もって大筋を決めてから入るんですか?」

田中「ぼくらはレコーディング入りますよ、ってスタジオに行って、その場で曲を聴かされて、その場で演奏」

一同「え!?」

田中「曲をおぼえたら、録音し始めるという感じ。もし最後まで演奏できたら、それがOKテイクになることが多いかな」

一同「すごい……」

須田「真逆というか、想像したことがないくらいのレベルの話ですね。プリミティヴな、湧いて生まれてきたものをそのままダイレクトに録るというか」

田中「でも、何回か演奏を繰り返して、最初のテイクの方が良かったということはない?」

須田「ありますね。15テイクやって、3テイク目が良かったみたいな」

田中「考えすぎて、よくしようというのが音から見え過ぎちゃったりね。ほかにスタジオで印象に残っていることはありますか?」

川辺「ヴィンテージ機材に初めて触れたことですかね。それまではリハスタを借りて、マイクも自分たちで立てた、セルフ・レコーディングがほとんどだったので。グリーンバードのミキサー卓を初めて目にしたときも驚きましたし、モニタースピーカーを通して聴く自分たちの音もすごくて大興奮しましたね。こんなすごいところでレコーディングできるんだって感動しました」

田中「世代的にはもうPro Toolsはあったでしょ? だから逆にすごい。ぼくらはカセットMTRだったから、音作りのアプローチもまた違ってるんだろうなって」

川辺「確かにそうですね」

田中「でも、スタジオの良い音で聴けるとアガるよね」

須田「興奮しますよね、やっぱり。自分たちの音が、すごいいいじゃん、最高じゃんってなりますよね。でも、家に帰っていつものスピーカーで聴くと、あれ!? って。最初はスタジオの大きなスピーカーが迫力もあるので、そちらで聴かせてもらっていたんですけど、家のスピーカーとのギャップにだんだんと気が付き始めて、ミキサーの上にあるバランスが取れた中くらいのスピーカーで聴くようになりました。グリーンバードには機材、設備も含めて、レコーディングというものを教えてくれた存在でしたね」

nakayaan「グリーンバードにはローズの古いピアノが置いてあって、3rdアルバムの『ささやき』で使わせてもらいました。もともと使う予定がなかったんですけど」

大竹「そう、使いたいから、わざわざ使う場面を作っちゃうとかあったよね(笑)」

NUARLイヤホンと普段のリスニング環境、そしてこれからの音楽について

田中「ヴィンテージ機材に惹かれる一方で、Pro Toolsを駆使して制作したりしているのがミツメらしいなと思いますが、普段音楽を聴くときはどうしていますか?」

川辺「家だとモニターヘッドホンで作業をしているんですけど、外ではワイヤレスイヤホンを使ったりするようになりました。やっぱり便利なので」

田中「今回、みなさんにはNUARLのワイヤレスイヤホンを試聴してもらいましたが、音質や使い心地はどうでしたか?」

川辺「ぼくは『N10 Plus』を使わせてもらいました。実はノイズキャンセリング搭載モデルを使うのは初めてだったんです。モニターヘッドホンを外で使っているような感じのしっかりとした定位感で、緻密な音の配置もわかったのですごいなと驚かされました」

須田「欠けている帯域もないよね。そういう聴く上での気持ち良さがずっと続くというか」

川辺「そうそう、ドンシャリっぽいかなと思っていたけど、中音域もしっかり出ていたし、ベースの質量感も十分で」

須田「ぼくは『N6 sports』を聴きましたが、低音を活かした音作りになっているなと感じました。でも、低域だけブーストしているというよりは自然な鳴りで、気持ちよく聴ける。スポーツタイプだということがよく理解できますね」

nakayaan「『N6 Pro2』を聴かせてもらったんですが、フラットな音のモードで聴いてましたが、みんなが言うように変に音が誇張されないので聴きやすい。それが高音質につながっていると感じました」

大竹「ぼくは『N10 Plus』を試聴しました。普段、ノイズキャンセリングモデルを使っているんですが、その機能が強力だと聴こえ方が変わってきたりする。『N10 Plus』はしっかりノイズキャンセリングしてくれるんですが、聴こえ方が変わらない。そこは驚きましたし、長く使っていけるモデルと言えそうですね」

田中「まさかイヤホンがワイヤレスになって、ノイズキャンセリングまで搭載されるなんて自分が20代の頃には思いもしなかったですよ。ミツメのみんなは今30代半ばくらいでバンドも10年を経ちましたが、今後の目標を持っていたりしますか?」

川辺「4、5年くらい前から年2回くらい海外に呼ばれてライヴをやっていたんですが、それがバンドの活動の中で大きな楽しみのひとつになっていたんです。文化を含めて、色々な未知なものと出会えるきっかけとして。それがまったくできなくなってしまって寂しい。コロナ禍が収束すれば、また海外でライヴをやっていきたいですね」

田中「今はSpotifyやApple Musicなどでボーダレスに音楽が聴ける環境があるから、ミツメの音楽も環境さえあればすぐに聴くことができる。自分のバンドじゃないけど、海外の人たちにミツメの音楽の良さがわかってもらえるのはぼくもうれしいですね。海外での活躍が続くことを期待しています」

■ミツメの思い出の場所

スタジオグリーンバード (https://greenbirdsessions.com/)※2020年3月閉店

■試聴製品

NUARL N10 Plus
NUARLならではの高音質とアクティブノイズキャンセリングを搭載したハイエンドモデル。マルチポイント接続、低遅延ゲーミングモード、aptX Adaptive、Google Fast Pairなど多彩な機能性を誇る。
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NUARL N6 Pro series 2
音質に特化し、ピュアオーディオの概念を投入した“NUARL DRIVER”[N6]v5Xモジュールを採用。左右のイヤホンで共通の3ボタン、外音取り込み、低遅延ゲーミングモード、aptX Adaptiveにも対応している。
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NUARL N6 Sports
高い防水性と低遅延モードを兼ね備えスポーツにもeSportsにも適した完全ワイヤレスイヤホン。没入できる高遮音イヤーピースと通気性に優れた低遮音イヤーピースの2種類を付属し好みに合わせて使い分けることもできる。
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NUARL N6 mini
上位モデルの音質を受け継ぎながら小型軽量化を実現した完全ワイヤレスイヤホン。IPX7の防水性や外音取込みなどの便利な機能・性能も搭載されている。
>>商品紹介ページへ

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