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牛丸ありさ(yonige)

「バイバイ 君に投げつけたアボカド」――yonigeの名を世間に広めた代表曲の1つ、「アボカド」では、作詞を手掛けた彼女の実体験を元にした楽曲だった。あるがままの心の有様を描いたその世界観は、急速に同世代の共感を得ていった。しかし、そんな彼女の言葉・歌詞は、2ndアルバム「健全な社会」で平凡、普通である日常について描くことにフォーカスされている。どこかのある日の道、空、夜などの後継が平熱な今の彼女の目線が、バンド結成から年月を重ねて確かな進歩を重ねて、強く鮮やかなギターサウンドで普遍性を持って紡がれているのだ。そんな今の彼女が、かつての自分と、そんな自分のそばにあった場所・風景に何を思い、ライブでどんな思いを発するのだろうか。


Profile

大阪府寝屋川市出身。ごっきん(Ba&Cho)との2人からなる日本語ロックバンド「yonige」のVo&Gt。


10~20代を中心に口コミとSNSで大きな支持を広げ、YouTubeでもMV「アボカド」の再生回数が300万回を突破、同世代から大きな注目を集める。

牛丸ありさ

プレゼント

サイン入りチェキを3名様

NUARL日本公式インスタグラム(@nuarl_com)をフォローしてハッシュタグ#backtomusicのついた投稿に"イイね"をしてくれた方の中から抽選で3名様にスペシャルインタビュー撮影時に撮った直筆サイン入りチェキをプレゼント致します。(プレゼントの発送は終了しました。)


NUARL日本公式インスタグラム

牛丸ありさ

yonige・牛丸ありさと語る、バンド結成から変わらない「音楽で生活できる」喜び

Interview:田中 貴(サニーデイ・サービス) Text:油納将志 Photo:古溪一道

アーティストの原点とも言える場所に赴き、その当時の思いを聞く――。本稿では、5月11日の「BACK TO MUSIC ONLINE LIVE」に出演のyonige 牛丸ありさにインタビューを敢行。大阪は寝屋川から上京した彼女と同様、愛媛から東京に上京してから長年音楽活動を続けるサニーデイ・サービス 田中 貴を聞き手に、思い出の場所である豪徳寺の「焼き芋専門店 ふじ」にて、上京時代の話から今のライヴ活動についての思いまでを聞いた。

上京して間もなく出会った「焼き芋専門店」、東京の暮らしに必要なフェイバリットな場所に

田中「はじめまして。たぶんフェスとかで一緒にラインナップされていたこともあるかもしれませんが、ちゃんとこうしてお話をするのは初めてということで」

牛丸「そうですね、はじめまして(笑)。実は2018年の『森、道、市場』で同じ日にラインナップされていたんですが、ステージが違っていたのできちんとご挨拶できなかったんです。そのとき、サニーデイ・サービスのステージは見させてもらいました。あらためまして、よろしくお願いいたします」

田中「そうだったんですね、ありがとうございます! いつもなら、5月前後あたりからフェス・シーズンが始まるタイミングだけど、中止になったり延期になったりで」

牛丸「私たちも『JAPAN JAM 2021』には出演できたんですが、ゴールデンウィークに予定していた自分たちのライヴが6月17日に延期になってしまって」

田中「まだまだ先が見えない状況が続きそうですよね。ライヴができたところでも、チケットを買ったけど会場には来ないという方もいて。半分にしたキャパでソールドアウトになったんだけど、その半分のキャパの半分くらいのお客さんしか来なかったこともある。心配しながら楽しむ、というのはなかなか難しいですよね。だから、行かないという選択をしたファンの方々の気持ちもよくわかるんです。ぼくらのファンの年齢層だとお子さんがいたり、ご両親と同居されていたりとか、そういう事情を抱えた方もいるので」

牛丸「SNSとかでそう書かれている方も目にします。一緒に楽しみたいのに楽しめない、もどかしさがずっと続いてますよね」

田中「一方で感染対策を理解して守りながらライヴに来てくれたファンの中にも、楽しかった、行って良かったという気持ちをSNSに書き込めないという方も見受けられたんですよね。ライヴハウスに行ったということを周りに知られたくないという理由で」

牛丸「秘密の集まりみたいになっちゃってますよね、今のライヴハウスは。悪いことは何もしてないのに」

田中「そうそう、今こうして話しているようにちゃんと距離を取って、歓声もあげないで観てくれている。こちらの焼き芋専門店もきちんと感染対策が取られているし。というか、対談場所が焼き芋専門店というシチュエーションになるとは思ってもみませんでした(笑)」

牛丸「ですよね(笑)。大阪から上京したのが4年前くらいで、東京に慣れてきたときにこちらのお店と出会ったんです」

田中「豪徳寺らしいというか、豪徳寺だからこそあるお店というか。ほかにあまりないですよね、焼き芋専門店って」

牛丸「そうなんですよ。こちらが定休日だったり、営業時間外だったりしたときにどうしても焼き芋が食べたくなって検索するんですけど、やはりどこにもなくて。だから、けっこうな頻度で買いに来ています」

田中「ぼくも初めてです、焼き芋専門店は。おすすめはどれですか?」

牛丸「期間限定なんですが、ハロウィンスイートがめっちゃ美味しいんですよ。焼き芋から蜜がこぼれてくるほど甘い。あとはふくむらさきという品種がおすすめです。紫のお芋なんですよ」

田中「ほんとだ、紫だ。こんなに色々種類があったら通ってしまいますよね」

牛丸「お店がある商店街ものんびりして、いい雰囲気なんですよ。歩いているだけで楽しい」

大阪・寝屋川から東京へ――。メジャーデビューから、現在まで変わらないミュージシャンという仕事への思い

田中「ぼくも上京したての頃、同じ世田谷線沿線の下高井戸に住んでいたんですけど、なんとなく似てるんですよね。こじんまりとしていて、時間がゆっくり流れているような雰囲気が。地元の大阪もこんな感じだったんですか?」

牛丸「地元は寝屋川市というところなんですけど、都会でも田舎でもないという感じで。でも、豪徳寺よりも少し個性の強い方は多かったかかも(笑)」

田中「なんとなく想像がつくような(笑)。ライヴハウスはあったんですか?」

牛丸「実家のすぐそばに寝屋川VINTAGEというライヴハウスがあります。そこがyonigeの出発点で、よく出させてもらっていました」

田中「まずは地元から」

牛丸「段階を踏んでから心斎橋にたどり着くというパターンです。寝屋川VINTAGEではたまにワンマンをやらせてもらってます」

田中「凱旋ライヴだ」

牛丸「PUFFYの吉村由美さんも寝屋川出身で、数年前に寝屋川VINTAGEでライヴされてたんですよ。もうちょっとで40周年のライヴハウスなので、けっこう歴史があるんですよね」

田中「寝屋川から心斎橋、そして東京へと歩みを進めてきたわけですけど、上京したての頃はどんな気持ちで音楽をやっていましたか?」

牛丸「わたしは東京に行くのがすごく楽しみでしたね。環境が変わることにワクワクするタイプなので。逆にベースのごっきんは環境を変えたくないタイプで、実家にかわいがっていた犬もいたから大阪を離れるのをめちゃくちゃ嫌がっていたんです。でも、いざ東京に出てくると、東京にいた友達と遊んだり、飲んだりしてすぐに慣れてました(笑)」

田中「東京に移ったタイミングではメジャー・レーベルとの契約もあって、ライヴの動員も増えてという状況だったわけで、どんどん上を目指していきたいと考えていた?」

牛丸「音楽以外にやりたいことが見つからなくて、音楽で生活したいなという気持ちだったんですよね。CDは何万枚売りたいとか、どこのステージに立ちたいというような目標みたいなものはなく、ただただ音楽をしながら生活ができれば…」

田中「なるほど。ただ、今コロナ禍になって前より自由にライヴができなくなって、それでも少しできた時に、あらためてこの仕事のありがたみを感じますよね」

牛丸「本当にそれは感じます。ただ音楽をしながら生活できればと言いましたけど、好きなことで生活できて、こんなにありがたい仕事は自分にとって他にないです」

街歩きで聴きたい音と、今届けたい音について

田中「このお店がある豪徳寺も、雰囲気が和やかでぶらぶら歩くのにいい街ですが、そういった外で歩く時に音楽は聴くほうですか?」

牛丸「そうですね、外では聴いていることが多いです。今回使わせてもらった『N6 mini』はminiというだけあって軽い着け心地で、イヤホンで耳が痛くなるタイプなんですが、これは痛くなることもありませんでした。ケースもコンパクトでデザインも高級感あってかわいいし。ワイヤレスイヤホンってゴツいものが多いイメージがあったので、これなら使いやすいなと」

田中「確かに。ミュージシャンの耳で聴いてみて音質はどうでした?」

牛丸「中高域がクリアで、低域も過度に盛られてないので自然な音の感じがしましたね。聴き疲れもしないというか。ちょうどいいバランスだと思います」

田中「レコーディングの時とかは細かい音まで捉える必要はあるけど、普段歩きながら聴いてるときとかはやはり疲れないタイプのイヤホンがいちばんいいと思う。楽しく聴いていたいから」

牛丸「ほんとそうで、外に出て聴くと、目に見える景色とサウンドがシンクロして、また違った印象で聴こえるのがいいんですよね」

田中「この1年でワイヤレスイヤホンをしながら散歩する人も増えましたもんね。そんなコロナ禍でライヴに対しての思いや接し方が変わってきたと思います。今回のBACK TO MUSICでの配信ライヴはどんなふうに演奏しようと考えていますか?」

牛丸「音源を今まで以上に大切にしようと思いましたね。ライヴに関してもコロナ前のままではだめだと思っています。座ったままのライヴだとお客さんの気持ちが抑えられていて、冷静なまま進んでいってしまう。その温度差をなくして、どうやって没入してもらうかが今後の課題ですね」

和やかな陽気の中で行われたインタビュー時も、彼女が目指す「ただ音楽のある生活」というナチュラルな目標同様、自然体での音楽の思いを語ってくれた牛丸。BACK TO MUSIC ONLINE LIVEで奏でる、自然で等身大の音に注目したい。


■牛丸さんの思い出の場所

焼き芋専門店 ふじ(https://f-yakiimo.com/
〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1-7-11

■試聴製品

NUARL N6 mini
上位モデルの音質を受け継ぎながら小型軽量化を実現した完全ワイヤレスイヤホン。IPX7の防水性や外音取込みなどの便利な機能・性能も搭載されている。

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